沖縄の地元紙と全国紙との違いということでは、米軍基地などから流出しているとされる「有機フッ素化合物」に関する報道に顕著に表れている。 沖縄では2016年ごろから報道が増加し、2019年ごろからは非常に多く報道されていることがわかる。他方、全国紙の関心は低く、2020年ごろからようやく報道がされ始める。2022年ごろから報道量が増えているのは、沖縄の水質汚染が注目されたからではなく、本土でも水質汚染が確認されたことが大きい。 つまり、本土の人間にとって「自分ごと」になってようやく報道が始まったということ。
朝日、読売、産経、沖縄タイムス、琉球新報のデータベースを使い、「辺野古 転覆」関連の記事数をグラフにしてみた。事故発生から約1カ月の記事数。 この期間の合計は、朝日11件、読売24件、産経53件、沖縄タイムス59件、琉球新報89件。全国紙ではやはり産経の件数が多いのが目立つが、地元紙はそれを凌ぐ報道量だったことがわかる。 もちろん、産経と地元紙とでは全体的なトーンはやはり違う。ただ、地元紙も、この事故に関して起きている出来事(遺族のブログ、自民党や高校側の動きなど)は普通に伝えているので、ソーシャルメディアでの地元紙批判には多分に偏見が含まれていると思う。
なので、ここで言う「リベラル」からは実体が感じられない。カール・マンハイムが言うような「浮遊する知識人」像が想定されているのだろうか? 地位や階級に束縛されず、立ち位置を自由に変えられるからこそ「反格差→反差別」のような動きになってしまった。だから今こそ、「反格差」に戻れ!という号令になっている。 もちろん伊藤先生はそのあたりは慎重で「明白な弱者」(マイノリティ)を見捨てろとは言わない。「明白な弱者」と「曖昧な弱者」(マジョリティのなかでも立場の弱い人たち)との連合を作って、「曖昧な強者」(アッパーミドル)と「明確な強者」(富裕層)との対立軸と対立させるという図式を描く(p.183)。
ご恵投いただきました。 前任の法政大学社会学部で同僚だった鈴木智之先生が、ぼくと高校で同期だった柴崎友香さんの作品について書いたという、表紙をみているだけで嬉しくなってしまう本。
これはE.E.シャットシュナイダー『半主権人民』(而立書房、1972年)に出てくる「紛争の選択」に関する図式(p.91)。 この本で用いられている事例に沿って言うと、黒人が差別解消を訴えて白人と闘争した場合、米国では黒人のほうがマイノリティなので、その対立の境界線はAとBのあいだに引かれることになる(グレーの部分が黒人側)。 言うまでもなく、AーBで境界線が設定されてしまうと、黒人側は少なくとも選挙では勝てない。続
大学に向かう途中、LINE経由で学生からゼミに欠席するとの連絡をもらい、了解したとの返信をした。 そのあと、その画面を開いたまま歩いていたら、スマホから勝手に大量のスタンプが送信されてしまった。 もちろん、謝ったけれども、やっちゃった感がすごい。
話題のChatGPTによる画像生成。 「社会科学系の大学院生を主人公にした架空のサスペンスゲームのスクリーンショット。政府による統計データを分析していたところ、そこから巨大な陰謀の存在に気づいてしまい、命を狙われるはめになるというストーリー」というプロンプトで出力した画像。 ちょっと楽しそうではある。
今年の9月にさいたま市民大学でこういう講座をやることになりました。お声がけいただいたので引き受けたんですが、聞きたいという人、いるんですかね…?
ここのところ、Xでよく流れているBBQには「アンチポリコレ」「アンチWOKE」的なニュアンスがあり、進歩派に見下されてきたアメリカの伝統文化が日本人に褒められてることで名誉回復をしている、ということらしい。 米国の文脈に詳しいわけではないので、どれぐらい妥当性ある言説なのかは分からないけど(米国の進歩派はBBQをしないのか?)、アンドレアス・レクヴィッツが論じる脱工業化社会における文化衝突の話を思い出した。
電車に乗っていたら、向かい側に座る50代~60代の男性が使っているタブレットの背面にこのマークのシールが貼ってあった。 「攻殻機動隊が好きなんだねえ」と思ったのだが、次に「この年代なのに」ではなくて「この年代だから」好きなんだなと思い直した。このモチーフが登場したアニメが放送されたのは20年以上前の話なのだ。 そういえば、うちの長男と一緒にみようとしたら「絵が古い」と拒絶されたのだった。
カイロのショッピングモール。ここだけみると、(多少のローカル色込みでの)世界の均質化を感じる。 フードコートにたむろする家族連れや若者たちなど、世界のいろいろなところでみられる光景。
エジプトに来て思ったことの一つは、吉村作治先生、めちゃくちゃ偉いということだ。昔はテレビでよくみるタレント学者というイメージだったが、研究者としてのスケールがとても大きい。 写真はカイロの大エジプト博物館に掲示されていたもの。
今日はルクソールに滞在。王家の谷とカルナック神殿とルクソール神殿に加えて、ルクソール博物館も訪問。疲れた。 写真は王家の谷にいたワンコと、王家の谷のお墓に残る物騒なレリーフ。色の鮮やかさがすごい。
本日のクライマックス。アブ・シンベル神殿。アスワンハイダムの建設に伴い、水没するところだったのを現在の場所に移設された。石像の足には19世紀のヨーロッパからの旅行者の落書きが残っている。