ラジアク/Radiac
@bigfire-tada
he/him 編集業。英語圏のコミックをよむ。 Lazy editor living in Tokyo. I love Comics, Kaiju and Future Funk. 英語圏で刊行された本についてポストする時は日本語で書いて、When talking about books published in Japan, post in English.Maybe. ブログ「恐竜と電波塔」でアメコミについて書いてます
最強の魔術&超能力一家のマキシモフファミリー、最強の科学一家のヴィジョンファミリー、最強の宇宙のチャンピオンのヴェル家の戦士、そして銀河最強カップルのテディとビリー!というこの一族、強過ぎる……!というのを存分に楽しませてくれる素晴らしい一冊。 お馴染みのキャラクター同士の掛け合いから、普段あまり交流のないキャラクター同士の会話まで全部が楽しい。 さらに今号でウルトロンの娘、ウルトロニカが初登場。傍若無人なティーンエイジャーロボとして暴れ回り、兄・ヴィジョンの娘で、姪にあたるヴィヴと激突! ファミリーツリーがどんどん広がる…!!
先日プライドマンスにあわせて刊行されたマーベルの今年のプライドマンス記念号の内の一冊、「Wiccan & Hulkling: Raid of Ultron」(2026,Marvel)。 銀河最強のカップル、ビリーとテディの結婚記念日を祝うため、 マキシモフ家にヴィジョン家、別次元から来た宇宙の勇者ヴェル家の戦士と、それぞれのファミリーが集結! そんな銀河最強クラスの面々が集ったホームパーティに、招かれざる客も訪れる…ビリーのいわゆる祖父にして、ヴィジョンの父、悪の機械王ウルトロンである! 愛する家族を守るため、マーベル最強の科学・魔術・宇宙の申し子たちがウルトロンに立ち向かう!
スタートレック:ヴォイジャーのファンである自分としては、「ピカード」で再登場を果たしたセブン・オブ・ナインと彼女の恋人ラフィが主役のエピソードが収録されているのも嬉しい。そしてまずは自分は、ピカードを観なければ…!!!
ようやく読むことができた「Star Trek Celebrations」(2026,IDW)、昨月刊行された今年のスタートレックコミックのプライドマンス記念号!! メインタイムラインはピカードやローワーデッキから新映画版時空ことケルヴィンタイムラインまで、様々なシリーズのクィアのキャラクターたちを主役にプライドマンスを祝うアンソロジー。 収録作はどれも素晴らしく、その中でも特にお気に入りだったのはケルヴィンタイムラインにおけるヒカル・スールーが主役の短編。ビヨンドに登場した、彼の夫との初めての出会いとヒカルが恋に落ちるエピソードを描いていてとても素敵だ。
こないだ読んでたコミックの裏表紙にヴォルトロンのトイの広告があったんですけれど、よく見たらパノッシュプレイス版の広告だった ヴォルトロンの玩具は当初ポピーの超合金ゴライオンを用いた商品をアメリカ現地の他社が販売してたんですが、台湾工場での生産品にアメリカでの安全基準値を越える鉛が検出され回収になり、代わって新たにパノッシュプレイスがヴォルトロン玩具を製作・販売するようになった…と言う流れがあるんですよね。番組中に突然玩具会社が変わるの、玩具メーカーのセールスが先にありアニメはその後という形式がよく取られるロボ販促アニメではかなり珍しいなと思う。ヴォルトロンという先に映像がある翻案作品ならではだ
ホラー児童文学の巨匠RLスタインと、天才アーティストのフランチェスコ・フランカヴィラがタッグを組んだホラーコミック「The Life and Death of Lucas Dreamwalker」(2026,BOOM!)。 西部開拓時代。狂騒の20年代。そして現代。三つの時代を舞台に、夢と現世が溶け合う恐るべき体験が描かれるサスペンス。 主人公であるルーカスは悪との戦いの中で命を落とす夢を見て、占い師からこう助言される。夢の中で三度死ぬと、3度目の死は現実のものとなると… 三つの時代の移り変わりが夢を使った入れ子構造になっていて、ルーカスは夢を通じて時代を巡り、何が夢で何が現実か読者を惑わす。
デッドプールは前回ウルヴァリンと戦った時にXメンのキティを攻撃しており、その時の仕返しのためウルヴァリンはデッドプールに攻撃。だが戦いの中で、ターゲットとなっていた小説家の衝撃の正体と彼を狙った存在が明かされて…というエピソード。短編でありつつ、二者のバトルが存分に描かれた快作。 エピソードの最後には「これで俺たちの確執もチャラでしょ?」と和解を申し出るデッドプールにウルヴァリンがパンチをお見舞いし「これでイーブンだ」と語る。しかしそれだけで終わるのではなく「仲直りの証にオレにビールを奢ってくれてもいいぜ」とウルヴァリンは気さくにデッドプールと肩を組み、二人は飲みへと繰り出す。
ウルヴァリンとデッドプールの友情の始まりである「Wolverine」Annual 1999年号(1999,Marvel)。 キティに頼まれ、狼男を題材にしたホラー作品で人気を博している小説家のサイン会に訪れたローガン。しかし彼はそこで、その小説家から奇妙な匂いを嗅ぎ取る。一方、その小説家にはもう一人、ある存在が近付いていた……饒舌な傭兵デッドプールである! ある人物から依頼を受けたデッドプールは小説家を狙っており、二人の人間兵器が激突する! 「離れててよふわふわちゃん!俺は今やることがあんだよ!」「狼男版アン・ライスを狙うってことか?」「ちょっとくらい黙っててもらえる?」
トランスフォーマー UKの後期作品「サバイバーズ」編(「TRANSFORMERS UK 219-222,229,237-239」1989,Marvel))。 善悪が共闘し時空の危機に立ち向かったタイムウォーズ以降、TFの勢力図が変化し、オートボットの独立愚連隊レッカーズは二人のディセップ、孤狼カーニヴァックと剣虎キャティラと出会い、勢力を越え手を取り合う新たなチーム「サバイバーズ」結成。 しかしディセプティコンの処刑部隊との戦いの中でカーニヴァックをかばいキャティラが命を落としてしまう。カーニヴァックはディセプティコンに復讐を誓い、戦友の命を奪った外道どもを狩る!
僕はスカージがすごい好きなんですよ。サイクロナスを見捨ててしまった己を悔い、時空のねじれによる宇宙の崩壊を止めるために自ら時空の彼方に散っていったエピソードがすごい良くて… そしてサイクロナスもすごい好きなんですよ。幾星霜の時を経て、テイルゲイトへの愛を秘めつつも、自分よりも別の相手の方がテイルゲイトを幸せにできるのではないかと葛藤し、しかし相手を失った後、仮初のものだと思っていた再会時に初めて愛を告げることができ、そして結ばれた愛の武人のエピソードがすごい良くて……ということを2010キャラの話になるたびに毎回している。マジで好きなんですよあのディセップコンビ。
サイレントコミックなので基本的にはセリフがなく、だからこそ隠密ミッションのシリアスさが高まっていて圧巻で、これを実現させたホルヘ・フォルネスのアートと演出が本当に凄まじい。 極寒の世界の厳しさと、基地の緊張感、そして隠密忍者の行動全てがテーマにマッチしていた素晴らしいイシューだった。 クライマックスでは、ファイアフライという冷酷なる現代忍者がもつ、人間としての感情が感じられるシーンが描かれていて、これもまた良い…わずかなシーンながらキャラクターに奥行きが生まれていてすごい
GIジョーのキャラクターをテーマにしたサイレントコミックシリーズの中の、今年刊行されたコブラ編のひとつであり、ファイアフライを主役にした「GI JOE SSSIRENT MISSIONS Firefly」(2026,Image)が無茶苦茶良かった。 ホタルのコードネームを持つ、破壊工作のスペシャリストである悪の忍ファイアフライ。彼は単身、ある目的のために東側国家の秘密基地に潜入する。 しかし基地にはワルシャワ版GIジョーこと、鉄のカーテンの向こう側最強のエキスパート集団・オクトーバーガードがいた! 悪の現代忍者VS冬の最強戦士団の、静かなる戦いが始まった!!
恐怖を糧に本来の魂から変わっていってしまう、愛されるべきだった犬の魂を前にしたジョン・コンスタンティンは、その魂が必要とするもの…信仰と助ける意思と敬意と共に語りかける。「それは君の本来の姿じゃない。オレは分かってる。頼む、頼むから…」迷える魂に浮かぶのは、微笑みかけるジョンの姿で…… コンスタンティンヘルブレイザーは長編も素晴らしいのですがこういった一号完結の短編もよくあり、すごく良いんですよ…
Vertigo期ヘルブレイザー(全号傑作の凄まじいシリーズ)は再録で既に読んでたですが、ポール・ジェンキンス期の中でも大好きなエピソードである「Hellblazer」98号(1996,DC)のリーフが売ってたので買ってしまった。 1話完結の短編で、ジョン・コンスタンティンの隣人が謎の幽霊による霊障にあうようになってしまい、コンスタンティンが対処にあたると、その正体は虐待され命を奪われてしまった犬の霊だった…というお話で、 救うべき、救われるべき魂を前にした時のコンスタンティンの向き合い方が感じられる好きな話なんです。
全コマ絵画のようだ、という月並みな表現をしてしまう僕の語彙の無さは一旦置いていただいて、 黄金期フラッシュゴードンを伝説としたアレックス・レイモンドのオリジナルフラッシュゴードンに勝るとも劣らないほどのこのすごさ! 当時伝説的大ベテランであり、かつフラッシュゴードンの大ファンであり、実際にかつてフラッシュゴードンを手がけていたウィリアムソンの完璧に仕上がったアートが毎ページ読める喜び!宇宙都市、大空、深海、洞窟と、あらゆる幻想的なロケーションでのフラッシュゴードンの大冒険が楽しめるものすごい一冊です。
偉大な恐竜コミッククリエイターであるマーク・シュルツがストーリー、伝説的アーティストのアル・ウィリアムソンがアートを手がけた、1995年にマーベルから出た「Flash Gordon the 1995 Special」の再録TPBがついこないだMad Caveから出たので読んだんですが、これがまた素晴らしくて。 惑星モンゴの邪悪な支配者ミンをやっつけたフラッシュが、モンゴで各国交流のための国際競技会を開こうとする中、ある陰謀が迫る…というストーリーで、ウィリアムソンの描く全コマ絵画のようなこの美しさでフラッシュの冒険を見事に描き出していて、もの凄いんです。
先日かつてすごい好きだったPS2の音ゲー「ギタルマン」がPS4・PS5でデジタル版の販売が開始されたと聞いて、早速買って遊んでます。 一面からいきなり難度が高くて「そうだこのゲームちょっと難しかったんだ……!!!」と思い出しつつ、スティックをぐりぐり動かしてギターの音の歪みをギュインギュインと再現させたりするのが今遊んでも楽しい。
そういえば戦地に恐竜が現れて軍隊VS恐竜の大激戦が起こる…という映画「プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争」が今年の夏に日本でも劇場公開されるんですが、 僕が大好きな、DCコミックスが1960年代に展開していた「The War that Time Forgot」がまさにそんな話を毎回1話完結でずっとやる、ミリタリー×恐竜のバトルものという素晴らしい作品で、マジでこのコミック大好きなんですよ。ショーケースプレゼンツで買って、未収録分はリーフで揃えたんですが、DCも対抗して今こそウォーザットタイムフォーガットも映画化すべきだ!!!!!!!
ロバート・ヴェンディッティとファン・ホセ・リップによる社会風刺恐竜サバイバルコミック「Tankers」(2021,Bad Idea)。 テキサスの石油会社は半世紀後に来る石油枯渇に備え、これを解決するためとんでもない解決法に縋った。それは代替エネルギーでも再利用でもなく…タイムスリップで恐竜時代に跳び、隕石の衝突を遅らせて恐竜時代を長引かせ、その分の地球の石油総量を増やそうというのだ! 時間跳躍技術を使って恐竜時代に送り込まれた、メカアーマーを纏う傭兵部隊タンカーズは、隕石にレーザー光線をぶちあて見事に任務を達成する。 だが現代に戻った彼らが見たのは…異常進化した恐竜たちが支配する世界だった!
ジョン・バーンが描くドクター・ドゥームのオリジンといえば「Fantastic Four」278号(1985,Marvel)!! 死亡したと思われていたドゥームの後を継がせるため、ドゥームボットたちは後継者であるラトヴェリアの少年・クリストフに、ヴィクター・フォン・ドゥームの記憶を刻み込むという物語でドゥームのオリジンを描く回。 ロマ民族の少年ヴィクターが迫害によって両親を失い、大学では終生のライバルとの因縁が顔に付いた傷として刻まれ、 そして彼は世界への復讐のため、天才的頭脳で魔術と科学の両方を極めて破滅の覇王ドクタードゥームとなる…という物語が一冊で見事に描かれている。
マグニートーVSドクタードゥーム!NUFF SAID!! という建て付けでありつつ、直接のバトルではなく心理面での決闘という変化球。メタ的には、それぞれのキャラクターのオリジンを新規読者層に改めて紹介するもので、マグニートー、ドゥームのオリジンを戦いを通して語る物語となっている。 最後にドゥームは、我々の秘密を知ったことで将来脅威となる可能性を持ってしまった人質のミュータント少女の処遇をマグニートーに尋ね、それを聞いたマグニートーは…という結末のオチのひねりもすごい。マーベル二大ヴィランの対面を描く名編だった。
ジョン・バーンが描いたマグニートーvsドクター・ドゥームという凄まじい回が収録されている「X-Factor」Annual 4号(1989,Marvel)。ライターは名編集者でもあるラルフ・マッキオ! かつては世界征服を目指していたが現在は改心し贖罪の道を歩んでいたマグニートー。ドゥームは、彼の近年の心変わりの疑念を抱いていた。 そこでドゥームは村から見つけ出したテレパス能力を持つとされるミュータントの少女を人質にとり、心理を覗くことができるデバイスを利用して互いの生涯を観察し合い、弱点を見つけ出した方が勝利を勝ち取る精神の決闘を申し込む。磁力の王VS破滅の王の静かなる戦いが始まった!
パリへ赴くスーパーガール、アルゼンチンでトイマンと戦うスーパーガール、20世紀初頭のフィンランドにて、20世紀の女性の権利運動の萌芽に立ち会うスーパーガールと、世界各国の文化、人々の在り方、歴史がスーパーガールと共に語られる。これまでのスーパーマン、バットマン、ジョーカーでの同シリーズ同様、ヒーローコミック短編集としても国際コミックアンソロジーとしてもハイクオリティな一冊だ。 日本からは「Superman vs 飯 スーパーマンのひとり飯」のスーパーガール回が収録されている。
世界各国の名クリエイターたちがDCヒーローを手がけるアンソロジー、「The World」シリーズの、スーパーガールにスポットを当てた最新刊「Supergirl The World」(2026,DC)。今回も珠玉の名作揃いで面白かった。 世界最強の少女スーパーガールの物語を各国の製作陣が時にその国を舞台にしたり、その国の文化を取り入れたりしながら語る短編集。 語りもアートスタイルもコンセプトもまさに世界14ヵ国14通りで全く異なる鮮やかさ!
書きそびれてたんですが今の書店販売コミック市場は、過酷な野生の世界で生き抜く猫たちの冒険を描く人気小説「ウォーリアーズ」の新コミカライズも絶大な人気で、ニューヨークタイムズベストセラーリストに20週以上連続でランクインしてます。 書店販売のコミックは子供向けのコミック市場がとてつもなく大きくて、「ウィングス・オブ・ファイア」や「ウォーリアーズ」のような子供達に人気が高い小説を基にしたコミックがものすごい影響力と存在感が持っていると言うことを近年は数字で証明し続けている感じですね
アメリカの出版市場におけるコミック(コミックブックのみにあらず)のここ5年ぐらいの動きでは、売り上げの絶対王者である「ドッグマン」は児童向け分野としての側面が強すぎるため分けて考えても、 書店販売の売上では超絶人気ロマンスウェブトゥーンの書籍版の「ロア・オリンポス」や、ドラゴンたちの冒険を描く人気小説のコミカライズである「ウィングス・オブ・ファイア」が絶大な人気と売り上げを誇っていて、ヒーローコミックだけを見ているとトレンドが掴めないというのは仰る通りだと思いますね。 ただ、現在は書店でもアニメ化で人気を博したインビンシブルが凄い売れてて、ヒーローコミックが書店でも売れる流れができてもいます
マーベル黄金時代の鉄人、五次元から来た無敵ロボット・マーヴェクス! ゴールデンエイジのマーベルコミックス(タイムリーコミックス)は、マーベルヒーローの始祖でありレジェンドであるヒューマントーチ(ジム・ハモンド)とネイモア・ザ・サブマリナーがそれぞれ人造人間と海底王国の皇子であるように、普通の人間では無いヒーローこそが大人気を誇っていたわけですが、マーヴェクスもそんなヒーローに連なる一人。 悪党や悪の科学者との戦いを繰り広げるその姿は非常に鮮烈で、登場回数は本当に僅かなんですがマーベル黄金時代を彩った鉄人なのです!!
6月10日はロボットの日とのことで、「Daring Mystery Comics」3号(1940,Timely/Marvel)でデビューした黄金時代マーベルのロボットヒーロー、マーヴェクス・ザ・スーパーロボットの話をする。 超科学を持つ五次元人が自らの奴隷とするため創り出したスーパーロボ、マーヴェクス。意思を持って生まれた彼は、自由を得るため五次元人に反旗を翻した! 超パワーで五次元人たちを退けたマーヴェクスは、彼らが二度と奴隷ロボを作り出さぬよう研究所を破壊するも、その時に起こった衝撃波で次元を越えて人類の住む三次元世界に辿り着く! そして彼は地球で、悪との戦いを開始する!