Akira Nishimura(西村章)『高額療養費制度 ひろがる日本の〈健康格差〉』4月17日発売
@akyranishimura
Occasional journalist, accidental translator & perpetual autoimmune disease patient. Lifelong Katong Laksa lover.
吉祥寺Atré2階のブックファーストを覗いたら、『高額療養費制度 ひろがる日本の〈健康格差〉』を今も平積みで陳列してくれていました。ありがとうございます。8月1日から月額の自己負担上限が引き上げになりますが、この機に改めてこの問題について考えてみたい方は、是非お手に取ってみてください。
現在のおしごとBGM:"Red" (King Crimson) それにしても、iTunesのサムネイルがよくわからん絵柄になるのはなんとかならんものだろうか。
どこまでも続くこの物語を読み続けていること自体が心地よい、という、ある意味で『蔦葛木曾桟』的な小説の最終形態に達している作品なので、この期に及んでさらに風呂敷を広げているようにも見える展開はむしろ歓迎すべきなのかな。早く次の煉獄変を読みたい。
獏さんの最新刊『キマイラ呪殺変』を読もうと思って表紙をめくり、目次を見てちょっとびっくりした。これ、獏さんだから成立するんだろうけど、こんな章タイトルのつけかた、過去に例がないんじゃないかな。
発売直後からずっと気になっていた本をようやく読了。じかに語りかけてくるような文体が心地よく、仕事に向き合う謙虚な姿勢にも読んでいて背筋が伸びる思いがする。校正者の肌理の細かい目配りと指摘にはいつも救われることばかりで、あれがあのまま活字になっていれば冷や汗どころではすまなかった、というエラーや誤植は過去にいくつもある。いつか自分も牟田さんに見てもらえるようなものを書くことができればと思う。文章はもちろん、装幀もエディトリアルデザインも、この本のすべてがよい。
「痛み」についてここまで深く広く考察し、平易で明解でときにユーモラス(これ大事)に「痛み」を解説した本はおそらく類書がないし、だからこそ、あとがきで記しているとおりまさに「あってもいいのに、まだない本」になったのだと思う。類い希な書籍なので、さらに多くの人に読まれてほしい。
『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』、邦題「スターウォーズ版子連れ狼 地獄へ行くぞ大五郎」を観てきました。軽快な展開で、アクションも若山富三郎+黒澤明の三船チャンバラ映画+雨宮慶太(造型も)っぽいケレンがたっぷりでなかなか愉しめました。
『六人部屋の十三年間』(頭木弘樹:晶文社)、一気に読了。抜群の記憶力、繊細な観察力、ユーモラスで巧みな表現力、古今東西博覧強記の引用、そんな語りを愉しみつつ番外篇まで読み終えて本を閉じると、生きてゆくことの洞察が自分の中にも立ち上がっているのを発見する。多くの人に読まれてほしい。
注文していた本が届いた。さっそく読み始めたけど、いきなり面白い。そういえばおれも六人部屋だったよなあ、などと思いながら、第3章に進みます。
昨日、近所の書店を覗いたついでに自分の新刊を確認してみると、隣の左巻先生と同じくらい減っているので悪くはない動きなのかな。ただし、他の書店ではどうかわからないし、Amazonでもあまり動いていないっぽい。全日本人必読だと自分では勝手に思っているので、未読の諸兄姉はよろしくお願いします🙇🏻
名のみ知る小鷹信光さんの名エッセイを今回の文庫化を機に読了。この当時(1970年代前半)からすでにジム・トンプスンやホレス・マッコイに分厚く言及している慧眼に舌を巻く。小山正氏の巻末注釈も、「そうそう、そうだよね」的痒いところに手が届く肌理細かさでgood。セリ・ノワールについて述べている章では、叢書収録作家の16位にローレンス・ブロックが11作でランクインしていて、ちょっと驚いた。小鷹さんがこれを書いた71年だと、ブロック作品でもバーニーシリーズやマット・スカダーものじゃなくて本当に初期作品だろうけど。
冷戦後30年の歴史を、ユートピアニズムが普及し崩壊していく過程と、それと入れ替わるようにリアリズム(パワーポリティクス)が擡頭してゆく過程として、欧米露の外交史から検証してゆく内容で、非常に示唆に富む書籍だった。とくに「ロシアから見る冷戦後の三十年と、西側諸国からそれとでは、景色が大きく異なる」ことを様々な国際会議などでの各首脳発言から実証的に理解できたのは、とても勉強になった。では、我々はこれからどうすればよいのか、については小泉悠氏『現代戦争論』(特に第5章)が大きなヒントになるような気がする。
Laksa rules. Objection overruled.