BWTT
@boywiththethorn
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ちいかわ、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」の劇場版が妙に怖くて、内包したテーマも含めて後々まで考えさせられる子供の頃の体験を久々に味わう。 令和のキッズはちいかわの記憶がいつまでも心のしこりになって残るんだろうな。
「ちいかわ 人魚の島の秘密」観た。 原作者自ら脚本も担当し、制作への熱意を感じる。 なんと言っても島篇を象徴する怪物、セイレーンのインパクトが強く、恐ろしい。話が通じそうで通じない、独自の倫理と残酷さを持ち、悲劇を量産する。 ナガノ先生の食へのこだわりが全篇を貫いており、魚の煮付けから激辛カレーまで、希望も絶望も「美味しいもの」と隣り合わせ。苦い後味も堪能した。 エンディングテーマの「机さする」もスゲー名曲。 ナガノ氏による日常のふとした瞬間を書いた歌詞がめちゃ心に染みる。 良かれ悪しかれ島篇の原作そのままなので、欠点が無いわけではないが、全体的には非常に満足する映画でした。
Godzilla Conquers The Multiverse 1号読んだ。怪獣王もマルチバースへ。 自らの宇宙をヌルとゴジラに征服されたドクター・ドゥーム。怪獣には怪獣をぶつけんだよ!という事で生き残った能力者達と怪獣探しの旅へ。 ラドンとメカ・フィンファンフーンが争う東京で、不思議な怪獣オメガを保護する。 ゴジラとMARVELのクロスオーバーも特別感が薄れたが、ライターの技量があり結構面白い。 仲間が死ぬ度に時間を巻き戻すカーンと、自分が何回も死んだ事を自覚してないゴーストライダーのやりとりなど笑わされる。 意外なメンバーの組み合わせによる化学反応こそクロスオーバーの醍醐味。
アマプラで「ほんとうにあった怖い話:変な間取り」観た。 ちょっとナメて観始めたら、不穏なタイトル場面や、女優の演技と撮影でホラーを演出する最初の短篇の技量にシビれて襟を正した。 何か映ってるのではと画面に引き込まれ、ジャンプスケアに頼らないのに「わっ」と仰け反る画が見れる、良質な呪いの家ホラーオムニバス。 最後まで「本当にあった」メタフィクション的な構成を崩さず語り切る監督の寺西涼、ちょっと覚えておくべき名前かもしれない。なお間取りは全く変ではない
そういやドニー・ケイツが交通事故から回復した後の去年のインタビュー読んでたら、自分の創造した悪役ヌルがヴェノムの映画に出た事について言及してた 「ヌルが映画で喋ってる姿を見て、俺が地球上で唯一ヌルに思い入れがある人間なんだなって思った」 「時にはとても奇妙で孤独な体験をする」
あと面白いのが「四足歩行の哺乳類」はカートゥーン的にデフォルメされた、陰影の無いシンプルな絵柄だが、 コウモリや人間はリアルなテイストで描かれてるのも、なかなか独特。猫から見て親しみやすいものだけがマンガ的に描かれている。
Feral、猫視点で描かれてるのが良いところで、猫屋敷の猫おばさんに一時保護された際の台詞が面白い。 「餌をくれるし、世話してくれるし、しかも絶対にお風呂に入れない」 「トイレは?」 「家全部がトイレなんだよ!最高だろ」 人間視点では激ヤバ衛生環境で、この時点で猫を預けたくない人物と分かるが、猫からは素晴らしい人に見えている。 子供も産むし殺し合いも経験した立派な成猫達だが、一方で子供の様な無知と無防備さを併せ持つ彼らのか弱さも痛感してしまう
「Feral」読み始めた。 新型狂犬病が感染拡大した世界で、人間の庇護を失った野良猫たちを主役に、極限下のサバイバルを描くパンデミック・ホラーコミック。 犬が殺人鬼に立ち向かう同作者の「ストレイ・ドッグス」の後継作。 ぶっちゃけて言えば大人気ウォーキング・デッドの猫版だが、猫から見れば狂犬病もゾンビ化と同じという着眼点が良く、一貫した猫視点が面白い。
結末部も「検閲じゃなくて編集だよねコレ」とは思うが、興味のない映画を観て映画に疑いを抱く……というプロットにBBFCがうってつけだったのかも。リアルな映画のSFXが本物のスナッフ映画だと誤解された例も思い出す。 ビデオドロームや幾多のホラー、スラッシャー、サイコスリラー映画も想起させる。 ヒロインのニアフ・アルガーも良い。生真面目な外見の裏にある精神的不安定さも内包した見事な演技とルックス。彼女の顔のアップが映画の強度を支える。ベストって訳じゃないけど、ホラーファンの為のホラーは手放しで評価したくなります
「映画検閲」観た。80年代のレンタルビデオと残酷映画の全盛期、イギリスのレーティング機関BBFCで働く女性が陥っていく恐怖と狂気を描く秀作ホラー。 実の所、検閲がテーマではなく(プロットともよく考えるとあんまり関係ない)、猟奇映画が流行り犯罪との関連がしきりに騒がれ政治まで絡んだ、「あの頃の映画シーン」を懐古する作品。 バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所を思い出させる、オマージュや引用に溢れた変化球の映画の映画で、非常に楽しみました。
「トランスミッション」観た。TVチャンネルをザッピングする形式が新しい、ドキュメンタリーやニュース中継、「イベント・ホライゾン」風ホラー映画を行き来するモキュメンタリー。ここまでバラエティ豊かな番組が同時にある、ケーブルTVが普及した国ならではの作品だと思う。 低予算かつ、技巧に富み質が高いとは言い難い出来だが、様々なテイストの番組を作って編集し一本のストーリーにするという、思い付いても実現が難しいアイデアに取り組む熱意を評価したいB級ホラー。 矢継ぎ早に映像が切り替わって話が進むテンポの良さはyoutubeや tiktok世代向けかも。
最近の出来事のベストはやっぱアレ、スティーヴン・キングの初期の名作「死のロングウォーク」が半世紀を隔ててついに映画化された事です 戦争を暗喩した狂気のデスゲームとディストピアを描く早すぎた傑作、必ずしも原作の完全再現ではなかったが、夢見ていた作品をついに観れた満足感が勝る
「公州/4人のお姫サマ」 4人の中学生の日常を切り取った友情の物語。作者や友人達の思い出をそのまま反映しているという事で、和気藹々の雰囲気やエピソードに非常にリアリティがあり、楽しい。 この中では一番webコミック、海外コミックっぽい絵柄で、ちょっと前に読んだカナダの"Scout is not a band kid"を思い出した。 個性的なキャラを描くアートはシンプルなようで、ポージングや表情一つ一つが面白く、絵画的構図の背景との組み合わせも良い。冬なので皆ジャージ履いてるのもリアルで良かった。 娘が母の子供の頃の日記を読む序盤のシーケンスがエモーショナルで、このまま一冊出来そうなアイデア。
「寶城/緑影と夕陽」 子供の頃に母方の実家で一夏を過ごしたお姉さん(オンニ)が亡くなった後、彼女の一人娘と思い出の地を巡る女性を描く。 作者と繋がりの無い土地という事で、登場人物にとっても旅行のような形で描かれているのが上手かった。故人の知らない面を共有する中で生まれる切ない感情の表現も見事。 シングルマザー、未成年の妊娠、母と娘の複雑な感情など結構重たい題材のはずだが、柔らかなタッチと明るい雰囲気のおかげで爽やかな読後感。 本作も釜山と同じくそのまんま映画になりそうな、忘れ難く美しい結末の場面に向かって収束していくプロットで、完成されている。 「百合姫」とかに載ってそうな感もある
「丹陽/ほっといても消えないもの」 ダムに沈む街、変わりゆく景色を題材に過去、現在、近未来を描く。 放っておくと通貨の価値は下がり (日本と同じく韓国も投資ブームかな?)、気候変動で海岸は広がり、馴染みの店は消えて、夢は萎んでいく。 そんな中で懸命に生き、夢を諦めない事を肯定的に描いた、ポジティブな作品。 主人公以上にインパクトがあるのが実は母親のキャラクターだった。無知で無謀な典型的おばさんのように登場するが、意外な過去が明かされ、読者やヒロインの想像を超えてパワフルな人物だと徐々にわかってきて、最後のページまで驚かされる。決して時代の被害者で終わらないのが良い。
「釜山/雨とユヨン」 ぬいぐるみ作りを愛する孤独な女の子と、人魚の出会いと別れを描くファンタジー。よくまとまった物語の完成度、分かりやすいコマ割り、アート面ではこの作品が最も優れていたと感じる。釜山は割と都会なので地方感薄し。 人魚と聞いて一般的に想像するよりやや巨大で、非人間的な人魚のデザインが特徴的。海岸沿いを舞台にしているので、海の広さを強調するワイドなコマや情景が多用され、映画的だった。作者は環境保護団体にも所属しているらしく、作品に反映されている。 日本の漫画に表現や絵柄が近く感じるが、インタビューで好きだと挙げる作品は2冊ともアメリカのグラフィックノベルだったのが興味深かった。
「抱川/抱擁する抱川」。 大人や教師ですら「大人になったら出ていきなさい」と勧める。友達はすぐに引越し、開発によって生家すら取り壊される、一過性の街、故郷への複雑な思いを描く。 作者はデヴィッド・マッツケリのファンとあり納得する、シンプルな絵柄でありながら、白黒を活かしたアーティスティックな作品。 故郷に対する愛憎、褒められても嬉しくない、嫌いなところはいくらでも出てくる田舎、けどそこの水は自分の中にしっかり溜まっている…という地方出身者の心情が良く描かれていた。 ドラマチックな出来事は何も起きない、エッセイのような物語だが、ある意味で一番共感出来る作品だったかも。
クラファンで僅かながら協力してた「地域の私生活99」について改めて紹介。 文化経済の中心ソウルではない、地方生活を女性主人公で描く韓国のコミックアンソロジー。 各街を舞台にした短篇コミックと作者へのインタビュー、観光案内で構成された面白いプロジェクト。 作品毎に分冊されているので、それぞれ感想を描きます。 Xだと短くまとめるのに苦労したのだが、こっちなら字数に余裕がある
ディフェンダーズの皆さん。左から 怪獣退治の専門家、マーベルボーイ 燃える闘魂、火の玉バリスティック 魂を狩る巨漢の黒騎士、プロクター 南米の吸血鬼にしてチームのスポンサー、ダ=コスタ 北欧からやってきた雷の女神、ソーラ 放射性格闘家、ディケイズ・ビューティフル・ドーター(長い) ネタバレだけど全員死にます
The Ultimates 21号読んだ。 アベンジャーズの革命が燎原の火の如く国中に広まる中、政府は体制を守るため、新たなスーパーヒーローチームをデビューさせる。 政治無し、イデオロギー無し、説教無し……反乱者アベンジャーズと対局の、人々が求める純粋娯楽を標榜するディフェンダーズ登場! ヒーロー対ヒーローのバイオレンスが炸裂する、ハイテンション・コミック。 相変わらずデニス・キャンプの政治的な脚本は素晴らしい。新しいアルティメッツはヒックマンよりキャンプの筆力に唸らされる事が多かった。 腕が飛び、首が飛び、血がドバドバ出るのはいいが、あっさりした暴力描写にはやや不満が残る。
ハルクも面白いんだけど(クトゥルフ神話のような世界観でハルクを描いている)、連載途中でアース6160諸作に浮気してしまって、まだ途中をきちんと読めてない……
9.11テロを目撃し、兵士に志願した痩せっぽっちの若者…つまり21世紀のキャプテンアメリカのデイヴが登場する。過去にもベトナムのキャプテンアメリカであるニュークというキャラがいたが、彼みたいな分かりやすい「戦争の狂気」の悪役ではないのがポイントで、より深みがある。
今本当に真面目に読んでるMARVELコミックはキャプテンアメリカだけかもしれん。 独裁者ドクター・ドゥームをやっつけて民衆が喜びと共に解放され、ハッピーエンド……とはならず、ドゥームに抗った武装勢力が覇権をめぐってドンパチするようになったラトヴェリアを、キャップが右往左往する。モチーフは明らかにイラクやアフガンで、つまり民主主義の話であり、アメリカが繰り返してきた歴史の話でもある。
自分が最近(最近でもないけど)プレイしたクィア要素を含むゲーム。考えてみると全てトランスジェンダーのキャラクターがいる。例えば In Stars and Timeはトランス男性が恋愛対象となる。劇中では明言されないが、きちんとシナリオを読むと次第に分かる仕組み。
PS5でROMEO IS A DEADMANクリア。 ゾンビに喰われ、改造人間として蘇った純朴な若き保安官ロミオは、新人FBI捜査官デッドマンとして時空犯罪者達に戦いを挑む! Xの方でまあ言いたいこと大体言ったんだけど、須田51はいい加減真面目に脚本書いた方がいいと思うんだよなあ。 愛されるキャラって感情移入されるキャラなんですよ。ロミオとお爺ちゃんのコンビはかなりいい線行ってるし、グッドともバッドとも言えない突き放すような終盤も悪くないんだけど、 謎のガンダムパロのアニメエンディングは本当よくないと思った。考えさせられる結末と、どうでもよくなる結末は違うんだよな……
「ザ・モンキー」観た。死を呼ぶ猿と奇縁を持つ兄弟を描いたホラーコメディ。 父が突然失踪し、母子家庭で兄と育ったという主人公の家庭環境は、原作者キングの生い立ちと全く同じ。 「ザ・モンキー」作中では、兄弟が父の遺した猿を見つけるが、原作者スティーヴン・キングは父が遺したSF・ホラー雑誌が作家を志す原体験になっている。 また脚本も執筆したパーキンス監督は母親が乗った飛行機9.11テロでハイジャックされ、突然亡くしている。 一見バカバカしいが、実はかなり個人的な体験を反映した作品。 「全ては偶然、あるいは必然で、理由は分からない」というテーマは、神に対するキリスト教的な理解に通じる。
ラストマイルようやく観た。ストレートな企業ミステリのエンタメと思いきや、物流のみならず合理化と責任の雁字搦めで人を擦り潰し、歪んだシステムに依存する社会に結末まで警鐘を鳴らし続ける作品で、「全部を台詞で説明しないから考えろ」と突き放すような面もあった。確かに絶賛されていただけはある。 まぁこれ観たからつって仕事上の遅延や積み残しを許せるか?と言ったら多分そうでなく、自分もこの歪んだシステムの一部を構成してるんだよなぁと自覚。 「社会の歯車になりたくない」はしばしば青臭い言葉として、現代では侮蔑の対象になるが、「社会の歯車、止めてみませんか?」というのが本作の真のテーマだった。
アルティメットX-MEN、日本政府がバックにいるカルト教団と二世信者の子供達が戦うという、めちゃくちゃ攻めた内容……というより、こういうのはスリラーにありがちなプロットだったのだが、統一教会のアレコレの結果、攻めた内容になってしまったというのが正しい気もする