彩恵りり🧚♀️科学ライター兼Vtuber
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『人間知能の正体 「個人差」はどこからくるのか?』 こちらを献本いただき、書評の依頼を受けましたので、書かせていただきましたのよ~。リプ欄参照! 著者: Ian J. Deary 翻訳: 柿沼一雄、大井由貴 発行: 丸善出版 定価: 2860円 (税込) ISBN: 978462142396-4
やっぱ、ウサギが可愛い動物だというのは分かるし、癒しを求めて何か無条件の保護をしてあげたいと思うのもよく分かるのよ。でも、ウサギの過度な増殖をもたらし、一連の問題を引き起こしているという点から見ると、現在の状況は、ウサギに偏重した立場で考えても、決していい状況じゃないのよね。 そして大久野島の問題は、大久野島のウサギを飼育動物として管理する機関が存在しないことにも起因しているのよね。そういう管理がされないままである場合、ウサギは野生動物だとみなし、観光客によるエサやりを制限すべきって話になるのよ。
大久野島にある背の高い植物は、ある一定の高さより上は青々としているのに、下側は枝を晒している骸状態よ。ウサギが届く範囲の植物はほぼ全滅なことから、論文ではこれを「ラビットライン (rabbit line)」と呼んでいるね。おまけに、普段なら食べない有毒植物にすら食べた痕跡が見つかっているのよ。 イノシシがウサギを食べたことについて「イノシシが増えすぎてイノシシが食糧不足に陥ったのでは?」という反応もあったよ。ただむしろ、増えすぎて現在の食糧不足を招いているのはウサギ自身なのよね。イノシシは、少なくとも直接には食糧不足に関与してない可能性が高いよ。
大久野島ではウサギ以外へのエサやりが禁止されており、ほとんどの観光客はそれを守っているはずだよ。ただ、イノシシがウサギを追い払ってエサを食べてしまうケースや、観光客がたくさんエサをまく場所と時間にイノシシが出現するということもあったみたいなのよ。 こうなってくると、イノシシはウサギというよりも、そのエサにひかれて出現している、と考えることができるんだよね。積極的に襲っているというよりも。そういう行動が起こる確率が他の生息地と比べてありえないぐらい上がっている、ということが今回の観察研究から示唆されるのよ。
イノシシにこのような行動をとらせる、そのギャップを埋めるひとつの要因が「観光客によるウサギへのエサやりかもしれない」と兼子教授などは考えているよ。
ちなみに、大久野島は第二次世界大戦の前から毒ガス兵器の製造工場が置かれており、現在でもその跡地があることから、ウサギの起源をこの歴史と関連付ける説があったのよね。ただ遺伝子を調べる限りでは、起源までは迫れなかったものの、最近でも新しい系統が流入しているのがわかっているんだ。
みんなは瀬戸内海にある「大久野島」という島を知っているかな? 名前は知らなかったとしても、島内に多数のウサギがいる「ウサギの島」という話なら聞いたことがあるよという人も多いはず。大久野島はまさにその島で、0.7平方kmほどの面積に約1000匹 (羽) ほどのウサギが生息しているのよね。 一昔前は知る人ぞ知る島だったんだけど、近年は国内外から多数の観光客が島を訪れるようになっているのよね。ただ、この島には元々ウサギが生息しておらず、系統的にも国内のノウサギではなく外国のヨーロッパアナウサギ。国内外来種ですらなく、よく知られた方の外来種ということになるよ。
ウサギの島として有名な大久野島にて、イノシシが生きたウサギを食べるという行動が目撃されたよ。この背景を探ってみると、この狭いスペースでは書ききれないほど複雑で深い背景が見えてくるのよね。この論文に書かれたことについて、リプ欄で解説していくよ。 www.tandfonline.com/doi/full/10....
さらに今回は、死体の腐敗が進行した後も関心を示し続いていたことに加え、白骨化した死骸の肋骨を噛んでいる行動も特筆すべきところになると思うのよ。死体を避けずに関心を示し続けるという点は興味深いし、時々見られる共食い行動も、もしかすると一般的な習慣ではない可能性が示唆されるからね。 骨を噛む行動については本当によくわからないのよ。軟骨を食べていればカルシウム摂取かもしれないと推定できるけど、少なくとも今回はそうじゃないみたいなのよね。過去にも同様の報告はあるけど、今のところその意味は不明で、その点では謎が増えたと言えるかもしれないね。
一方で、イノシシで稀に記録されている共食い行動は、今回は観察されなかったのよね。これは、死体に明確な関心を示していた大人のオスだけでなく、今回カメラに記録された残りの2個体 (若いメスと性別不明の亜成体) においても見られなかった行動になるのよ。 稲垣先生達が調べたところ、野生動物における死体への交尾行動の記録というのは本当に珍しく、イノシシを含む有蹄類の中では初報告になるのよ。また文献調査でも、哺乳類では11例目、陸生哺乳類に限れば4例目なので、やはりこれは珍しい観察記録になる訳なのよね。
当初狙った記録としては、死体の大部分は無脊椎動物によって消費され、脊椎動物で食べたのはタヌキとハシブトガラスであった、というものだったんだけど、全体の半分以上の録画時間に写り込んでいた、全3個体のイノシシの行動、特にオスの成獣1個体の行動が興味深かったのよね。 このオス個体は、10月6日から10月18日の13日間、計12回に渡って死体の元を訪れており、そのうちの最初の2回の訪問で交尾行動をしていることが観察されたのよね。加えて、死体が腐敗して白骨化するまでの間、死体のそばで休む、足で踏んでみるなど、関心を示す行動が観察されたのよね。
『こよみごのみ』 こちらを献本頂き、書評の依頼を受けましたので、書かせていただきましたのよ~。リプ欄参照! 著者: 松浦 はこ 発行: 株式会社朝日新聞出版 (Nemuki+コミックス) 定価: 935円 (税込) ISBN: 9784022144225
『そのシカ、どこから来たと思います?』 こちらを献本頂き、書評の依頼を受けましたので、書かせていただきましたのよ~。リプ欄参照! 著: 兼子 伸吾 発行: 株式会社緑書房 販売価格: 2970円 (2700円+税) ISBN: 978-4-86811-061-3
『角川まんが科学シリーズ 星と宇宙の科学 地球の危機を回避せよ!』 こちらを献本頂き、書評の依頼を受けましたので、書かせていただきましたのよ~。リプ欄参照! 原案・監修: 国立天文台 まんが: 松浦 はこ 発行: 株式会社KADOKAWA 定価: 1320円 (1200円+税) ISBN: 9784041159668
科学ライター兼Vtuberの「彩恵りり (さいえりり / Scie Rele)」だよ🍀🧚♀️ 自然科学の研究ならば何でも解説やってるのよ‼実績は画像や返信欄のURLから📝 お仕事のご依頼は、ここのDMかGmail、もしくは下記Googleフォームまでお問い合わせを☎ docs.google.com/forms/d/e/1F... 作者: Ayane @yuruyuru777.bsky.social
「図形のうち、どっちが『ブーバ』でどっちが『キキ』か?」と尋ねられた時、大多数の人は言語や年齢に左右されずに同じ回答をすると言われる「ブーバ/キキ効果」という心理学の関係性があるんだけど、これを生後1日未満のヒヨコでやっても同じ結果が得られたとする研究が出たみたい💥🐣🫠 www.science.org/doi/10.1126/...
そして、今回の研究で調べた結果は、意外にはっきりとした結果が出たよ。mtDNAの特徴から、母親がブタの系統では、そうではないイノシシとブタの雑種と比べて、核DNAに含まれるブタ由来の遺伝子が有意に少ないことが分かったのよ! 母親の家系にブタが含まれる雑種の多くは、最初に交配してからすでに5世代以上離れていることも分かったのよね。これはイノシシと比較して交配スピードが早かったことを意味するし、「本当にそんなに早くブタの遺伝子が消え去るのだろうか?」の答えになるのよ。
ブタの繁殖回数が多いのは、たくさん繁殖できた方が家畜としての生産性は高いからという単純な理由よ。というわけでイノシシにブタの遺伝子が混ざると、年に何回も繁殖するという特徴を引き継ぐ可能性があって、その場合は雑種が大繁殖して大変なことになりそうよね。 でも、イノシシは年1回の繁殖とはいえ、子供をたくさん産む分、増加スピードは元から速い方だから、実際のところはよく分かってないのよ。特に野外、しかも人間活動が突然激減した帰還困難区域内でどんなことが起こったかを知るのはかなり難しいよね。
その上で、「イノシシとブタの雑種は、純粋なイノシシと比べて自然界での生存競争に負けやすく、子孫を残す割合が低いため、ブタの遺伝子が減っていった」という仮説を立てていたよ。とはいえこれは、この時点ではあくまで予想の1つ。他の可能性もありうるのよね。 そして論文が出た後に「逃げだしたブタも年1回の繁殖なんだろうか」ということに思い当たったらしいよ。イノシシとブタはお互いに問題なく交配できるし、、他にも多くの共通点があるのよね。しかし重要な違いの1つは繁殖回数。イノシシは1年に1回しか繁殖しないけど、ブタは1年に複数回繁殖できるよ。
福島県での事例を調査した結果、「野外に逃げ出した家畜のブタの子孫は1年に1回以上繁殖するかも」という論文が出版されたよ。ただ、この研究結果は受け止め方に注意すべき点があるので、論文を書いた兼子先生に聞いたお話や頂いた資料をふまえつつ、リプで解説するね。